THKは、IoTソリューションサービス「OMNIedge」の直動部品向けAI診断サービス「ADV」の提供を開始する。AIアルゴリズムがヘルススコアを算出して直動部品の状態を判断し、突然の故障による生産ロスの発生を防ぐ。
THKは2023年7月5日、IoT(モノのインターネット)ソリューションサービス「OMNIedge(オムニエッジ)」の直動部品向けAI(人工知能)診断サービス「ADV」を提供すると発表した。直動部品の変化と異常の予兆を検知し、突然の故障による生産ロスの発生を防ぐ。
OMNIedgeは、製造現場で発生するロスを削減して設備総合効率の最大化に貢献し、破損と潤滑状態を数値化する。回転部品向けは先行してADVを提供しており、今回、直動部品向けにヘルススコアを算出するAIアルゴリズムを採用したADVを追加。さらなる設備総合効率(OEE)の向上に貢献する。
ADVのAIアルゴリズムは、各種データからヘルススコア(異常度)を算出して直動部品の状態を判断でき、閾値の設定は不要となる。データの分析とメンテナンスレポートの提示により、多台数の設備保全の大幅な効率化が可能になる。また、OMNIedgeの従来機能と併用することで、直動部品の破損やメンテナンスタイミングの判断の脱属人化にも寄与する。
他に、OMNIedgeの予兆検知機能が働かず、直動部品が損壊した場合に部品と作業費を補償する「IoTリスク補償」、交換が必要な部品を即座に届けてくれる「製造ゼロ待ちチケット」の特典も提供する。
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