SEMIは、2023年第1四半期の世界シリコンウエハー出荷面積が直前の2022年第4四半期と比べて9.0%減の32億6500万inch2となり、前年同期の36億7900万inch2からは11.3%減となったことを発表した。
半導体関連の国際業界団体であるSEMIは2023年5月9日、SEMI Silicon Manufacturers Group(SMG)によるシリコンウエハー業界の分析結果をもとに、2023年第1四半期の世界シリコンウエハー出荷面積が直前の2022年第4四半期と比べて9.0%減の32億6500万inch2となり、前年同期の36億7900万inch2からは11.3%減となったことを発表した。
SEMI SMG会長ならびにOkmeticの最高商務責任者のリーカ・ヴォーリカリ‐アティカイネン氏は、「シリコン出荷面積の減少は年初からの半導体需要の軟化を反映している。メモリとコンシューマーエレクトロニクス用途の需要落ち込みが最も大きく、これに比較して車載および産業用半導体の需要は安定している」と話す。
SMGはSEMI Electronic Materials Group(EMG)のサブコミッティで、多結晶シリコン、単結晶シリコン、シリコンウエハー(カット、研磨、エピタキシャル加工など)の製造に携わっている全てのSEMI会員企業に対してさまざまな情報を公開している。SMGは目的として、シリコン産業と半導体市場についての市場情報や統計データの収集だけでなく、会員企業と協力しシリコン業界の共通課題を解消することを掲げている。
なお、今回のリリースで用いている数値はウエハーメーカーよりエンドユーザーに出荷されたバージンテストウエハー、エピタキシャルウエハーを含むポリッシュドウエハーとノンポリッシュドウエハーを集計したものだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.