ブラザー工業は、マシニングセンタ「SPEEDIO」の新モデル3シリーズを発売した。「H」シリーズはSPEEDIO初の横形マシニングセンタで、コンパクトながら広い加工空間を確保している。
ブラザー工業は2023年4月4日、マシニングセンタ「SPEEDIO(スピーディオ)」の新モデル3シリーズを発売した。初の横形コンパクトマシニングセンタ「H」シリーズ「SPEEDIO H550Xd1」、ワイドストロークコンパクトマシニングセンタ「W」シリーズ「SPEEDIO W1000Xd2」、コンパクトマルチタスクマシン「M」シリーズ「SPEEDIO M300Xd1」「SPEEDIO M300Xd1-5AX」で、価格は1053万円(税込)からとなる。
H550Xd1は主軸を横向きに配置し、コンパクトながら広い加工空間を確保している。サイズは機械幅1557mm、奥行き2990mm、設置スペースは4.7m2だ。
治具エリアは、装着できる最も長い工具を設置した状態で直径600×高さ580mm。大型部品の加工の際は、最大で直径800×高さ580mmまで広げられる。新開発のマガジンは工具を一度に30本配置可能。加工エリアとマガジン搭載場所を分離し、工具は最長250mm、最大径125mm、最大重量4kgまで搭載できる。
W1000Xd2は、従来モデル同様のX軸移動量1000mm、Y軸移動量500mmとなっており、主軸30番マシンで大物部品から小物部品までさまざまな加工エリアを提供する。Z軸移動量は380mmに拡大し、テーブル最大積載質量は500kgに増加した。マガジンは14、21本に加え、Wシリーズでは初となる28本マガジンを搭載可能だ。
M300Xd1は、旋削、マシニングの複合加工から多面加工まで対応する複合加工機の新モデルだ。複合加工に加え、同時5軸加工制御に対応するM300Xd1-5AXは、ワークの加工表面が工具に対して最適な向きになるよう、同時に5つの軸を動かす。
M300Xd1は、治具旋回径が直径450mm、Z軸移動量が380mmに増加。マガジンは22本に加え、28本マガジンの搭載に対応する。
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