住友重機械工業は、設置面積を約21%縮小した、小型射出成形機「iM18E」を発売した。構造の最適化と独自開発の低慣性サーボモーターにより、安定した精密な成形が可能だ。
住友重機械工業は2023年1月31日、小物精密成形の省スペース化と品質向上に寄与する、小型射出成形機「iM18E」を発売した。コネクターや精密ギアなど、近年需要が高まっている小物電子部品の成形に適している。
iM18Eは、旋回を必要としない可塑化装置や周辺機器を機械下部に収容できる構造を採用しており、設置面積が2242×759mmと、同等機種「SE18DUZ」と比べて約21%縮小した。また、駆動源のハイブリッド化と省エネ技術の向上により、消費電力が同等油圧機「iM18」と比較して約50%低減している。
油圧直圧式型締装置は、プラテン中央部に型締力がかかる構造にすることで、成形時のガス抜きを良くしている。電動射出装置には独自開発の低慣性サーボモーターを搭載し、ダイレクトドライブシステムとISCII(インテリジェントサーボコントローラーII)が高精度にスクリューを制御する。iM18との比較では、成形品のショット間質量のばらつきを約3分の1に抑える。
最高600mm/秒まで高速化した射出速度で、より難易度の高い小物成形の精密充填が可能。最大型締力は180kNだ。
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