住友重機械工業は、減速機の状態監視システム「CycloSMART」を発表した。簡単なシステム構成を採用し、減速機の診断からデータ保存まで現場で完結するため、容易に運用できる。
住友重機械工業は2022年7月1日、減速機の診断からデータ保存までを現場で完結する、減速機の状態監視システム(CMS)「CycloSMART」を発表した。同年9月に発売する。
CycloSMARTは、減速機の振動データを計測して、検知ユニットでデータを保存、処理し、精密に診断するCMS機器。簡単なシステム構成を採用し、現場で完結するため、運用しやすい。
検知ユニットで周波数を分析することで、歯車や軸受など機械要素の振動成分の傾向監視ができる。また、回転数や負荷変動のある使用条件下での監視にも対応する。
傾向値は検知ユニットで確認可能で、PCがなくても現場で簡単に高精度な診断ができる。また、データを自社で管理し、高度な振動解析をしたい場合は、検知ユニットをPCに接続することで、検知ユニットに保存したトレンドデータをダウンロードしたり、詳細な振動データ、リアルタイムの振動波形を確認できる。
CycloSMARTは、大型で容易に分解整備ができない減速機を組み込んだ設備や、突発停止した場合に甚大な損失が発生する設備の保全に適している。同社は導入支援もしており、ノウハウが必要な設定は、歯車や軸受の諸元に合わせてサポートする。
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