Formlabsは、光造形3Dプリントの自動化装置「Form Auto」の国内向け出荷を2023年4月中旬に開始する。リモート対応が可能で、人員を夜間や休日に配置する必要がなく、最大80%の省力化が可能だ。
Formlabsは2023年1月31日、光造形3Dプリントの自動化装置「Form Auto」の国内向け出荷を同年4月中旬に開始すると発表した。プレオーダーを受付中で、希望小売価格は51万円(税別)となっている。
造形物を数秒で取り外せる特許技術クイックリリーステクノロジーを活用し、光造形3Dプリントを省スペースと低コストで自動化する。管理ソフトウェア拡張機能「Fleet Control」と大容量レジン自動供給装置「High Volume Resin System」とともに、同社のオートメーション製品を構成する。
Form Autoは、「Form 3」「Form 3+」「Form 3B」「Form 3B+」の4機種に対応し、造形品をプリント完了後に自動で取り外し、専用のUVシールド容器に保管。UVシールド容器内のバスケットは、そのまま大型後処理機「Form Wash L」に投入できる。リモート対応が可能で、人員を夜間や休日に配置する必要がなく、最大80%の人員の省力化が可能だ。
Fleet Controlは、同社の無料スライサーソフト「PreForm」「Dashboard」の拡張機能だ。造形ファイルを仮想空間であるプリンタグループに送信し、プリントに必要な消耗品がセットされたプリンタにジョブを自動で割り当てる。プリンタ1台ごとの1年間のライセンス価格は1万5000円(税別)で、既に販売を開始している。なお、Form Auto購入者には、プリンタ台数無制限の1年間無料ライセンスが付与される。
High Volume Resin Systemは、従来の5倍となる5L容量のレジンバッグと電動ポンプを組み合わせ、自動化による連続プリントを支援する。プリンタや電動ポンプに、Form Autoをハブとして電力を供給。レジンを電動ポンプから直接レジンタンクに供給するため、円滑に材料を供給でき、プラスチックごみの廃棄量を96%削減する。プレオーダー、出荷開始時期ともに同年7~12月を予定している。
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