日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は2022年12月8日、第43回日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考結果を発表した。得点数で2位以下に大きな差をつけて、軽自動車タイプのEV(電気自動車)の兄弟車である日産自動車の「サクラ」と三菱自動車の「eKクロスEV」が受賞した。
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は2022年12月8日、第43回日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考結果を発表した。得点数で2位以下に大きな差をつけて、軽自動車タイプのEV(電気自動車)の兄弟車である日産自動車の「サクラ」と三菱自動車の「eKクロスEV」が受賞した。輸入車を対象とした「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」は、日本に再参入したヒョンデ(現代自動車)のEV「IONIQ5」が獲得した。
この他、「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」は日産自動車の「エクストレイル」が、「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」はBMWの「iX」が獲得。「パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」はホンダ「シビック e:HEV/シビックタイプR」が、「K CARオブ・ザ・イヤー」はサクラとeKクロスEVが受賞した。
第43回日本カー・オブ・ザ・イヤーの授賞理由は、サクラとeKクロスEVが軽自動車規格と現実的な車両価格でEVを所有するハードルを下げたことだとしている。高齢者を含む多くの人の移動の自由を担保するとともに、ガソリンスタンドの減少や公共交通の衰退など社会課題の解決につながる可能性も示したと評価した。従来の軽自動車をしのぐ走行性能や、高級車と同等の運転支援機能もポイントとなった。
なお、得点数はサクラとeKクロスEVが399点、2位のシビック e:HEV/シビックタイプRが320点、3位のトヨタ自動車「クラウン」が236点、4位のマツダ「CX-60」が141点、5位のエクストレイルが84点となっている。
インポート・カー・オブ・ザ・イヤーのIONIQ5は、革新的な内外装のデザイン、1回の充電での走行距離が498〜618kmである点、動力性能や快適装備、V2H(Vehicle to Home)や室内外の外部給電機能が高い評価を受けた。パドルシフトによって回生ブレーキの強さを変更できる点も走りの楽しさを高めるポイントとして挙がった。
テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーのエクストレイルは、可変圧縮比エンジンを発電用に採用したシリーズハイブリッドシステム「e-POWER」や、電動四輪駆動システム「e-4ORCE」が評価ポイントとなった。
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