矢野経済研究所は、国内のCAD、CAM、CAEシステム市場の調査結果を発表した。メーカー出荷金額ベースで、2021年度は4097億1200万円と前年度比で5.6%増え、2022年度は同6.1%増の4346億8900万円を見込む。
矢野経済研究所は2022年11月16日、国内のCAD、CAM、CAEシステム市場の調査結果を発表した。2021年度はメーカー出荷金額ベースで4097億1200万円となり、前年度比で5.6%増となった。
2020年度は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で落ち込むことを予測していたが、落ち込み幅は想定よりも小さかった。その要因として、ITを活用して危機を乗り越えようとしたことが大きく、最大市場の機械系は落ち込んだものの、電子、電機、建設業界が好調だった。
2022年度は、前年度比6.1%増の4346億8900万円になる見込みだが、コロナ禍の継続やエネルギー価格の高騰、半導体サプライチェーンの混乱の影響で先行きは不透明だ。一方で、米国市場の回復と円安により、日本国内の製造業は輸出型産業を中心に業績が回復しており、国内のCAD、CAM、CAEシステムへの投資は拡大していくと予測する。
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