REPORTOCEANは、新たなレポートで、テクノロジーCADソフトウェアの世界市場は2027年まで年平均9.5%で成長すると予測した。産業向けの需要増加や電子機器ユーザーが増加する一方、競争激化や開発者不足の課題もある。
REPORTOCEANは2021年11月15日、テクノロジーCADソフトウェアの世界市場は、2027年まで年平均9.5%で成長する見込みとする、新たなレポートを発表した。2021年から2027年まで健全な成長率を維持し、2027年までに3億2088万ドル(約369億円)に達すると予測する。
製品デザインの設計、修正、分析に使用されるテクノロジーCADソフトウェアの市場は、自動車、産業、防衛、航空宇宙などの分野や、自動化された電子機器IWMD(Implantable and Wearable Medical Devices:医療向け埋め込み型ウェアラブルデバイス)の需要の増加が成長に寄与すると予測する。例えばStatistaは、電子機器のユーザー数は2021年の1億7600万人から、2025年には2億2570万人に増加すると見込んでいる。
また、コンピュータ制御の医療機器の使用の増加や、市場のプレーヤーによるM&Aが市場の成長を増加させる可能性があると予測する。CADソフトウェア市場の長期的な成長が見込まれる一方で、新規および既存の主要プレーヤーとの競争の激化や、熟練した開発者不足などが市場の成長を妨げるとも指摘している。
市場の地域別分析では、アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、その他の地域を対象にしている。北米は、老舗メーカーの拠点があることから世界的に見ても重要な市場となる。アジア太平洋地域は、原材料や労働力が安価に入手できることや、技術の進歩により2021〜2027年の期間において最も高い成長率を示すと予想する。
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