導入コストは2000万円以下、PA6パウダー対応SLS方式3Dプリンタの販売開始:3Dプリンタニュース
YOKOITOは、PA6パウダー材料に対応するXYZプリンティング製のSLS方式3Dプリンタ「MfgPro236 xS」の販売を開始した。レーザー出力を60Wに強化することでPA6に対応し、高い造形精度を保ちながら導入コストを2000万円以下に抑えている。
YOKOITOは2022年7月1日、PA6(ナイロン6)パウダー材料に対応するXYZプリンティング製のSLS(粉末焼結)方式3Dプリンタ「MfgPro236 xS」の販売開始を発表した。XYZプリンティングジャパンとパートナー契約を結び、YOKOITOが運営するYokoito Additive Manufacturing(YAM)が国内での販売、導入、導入後の保守サポートを展開する。
3Dプリンタ「MfgPro236 xS」[クリックで拡大] 出所:YOKOITO
PA6は強度や耐熱性に優れ、自動車などの幅広い工業用製品に使われている。一方で、対応可能な3Dプリンタは導入コストが1億円ほどと高額なものが多く、現場への普及が進んでいない。MfgPro236 xSは、従来機「MfgPro230 xS」よりレーザー出力を60Wに強化することでPA6に対応でき、高い造形精度を保ちながら導入コストを2000万円以下に抑えている。
PA6で造形した部品[クリックで拡大] 出所:YOKOITO
対応材料は、「sPro12(PA12)」「sPro11(PA11)」「sPro11CF(PA11+カーボン)」「sProTPU」「sPro6(PA6)」「CB50(PA12+カーボン)」。オープンマテリアルプラットフォームのため、他社製の使用も可能だ。
本体サイズは1444×828×2053mmで重量は425kg。最大造形サイズは230×230×250mm、最高造形スピードは22mm/hだ。YAMには技術力の高い専門スタッフが在籍し、総合的なモノづくりを支援する。
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