こうしたストラタシスの事業の方向性を踏まえ、ストラタシス・ジャパン 代表取締役社長の森道明氏は「日本市場におけるフォーカスとしては、特に自動車産業、産業機器、コンシューマー、運輸・重工業が注力領域となる。量産ニーズという点では、月産1000個以上の量産(パーツ製造)に対応できるDLP方式と、月産1万個以上の量産が可能なSAF方式を採用した3Dプリンタが活用できると考えている。3Dプリンタが適用できる領域は、デザイン、エンジニアリング、製造補助、生産とあるが、製造補助と生産の領域については、DLP方式とSAF方式の3Dプリンタで顧客ニーズに応えていきたい」との考えを示す。
その他、ラウンドテーブルでは最新の適用ケースとして、自動車レース「SUPER GT」のGT500クラスに出場したレースカー(日産/NISMO)のハンドルグリップの製造に、DLP方式3Dプリンタ「Origin One」が採用された事例、さらに、人機一体とJR西日本、日本信号が共同開発している高所重作業遠隔操縦ロボット「零式人機ver.2.0」のボディーフレームの多くのパーツを、大型造形が可能なFDM方式3Dプリンタとカーボンファイバーを含む樹脂材料で造形し、大幅な軽量化に貢献した事例を紹介した。
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