製造領域での3Dプリンタ活用に向けて舵を切るストラタシス、CEOが戦略説明3Dプリンタニュース(2/2 ページ)

» 2022年06月23日 08時00分 公開
[八木沢篤MONOist]
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量産対応可能なラインアップで日本市場のニーズにも応えていく構え

 こうしたストラタシスの事業の方向性を踏まえ、ストラタシス・ジャパン 代表取締役社長の森道明氏は「日本市場におけるフォーカスとしては、特に自動車産業、産業機器、コンシューマー、運輸・重工業が注力領域となる。量産ニーズという点では、月産1000個以上の量産(パーツ製造)に対応できるDLP方式と、月産1万個以上の量産が可能なSAF方式を採用した3Dプリンタが活用できると考えている。3Dプリンタが適用できる領域は、デザイン、エンジニアリング、製造補助、生産とあるが、製造補助と生産の領域については、DLP方式とSAF方式の3Dプリンタで顧客ニーズに応えていきたい」との考えを示す。

ストラタシス・ジャパン 代表取締役社長の森道明氏 ストラタシス・ジャパン 代表取締役社長の森道明氏[クリックで拡大]
日本市場におけるフォーカス領域 日本市場におけるフォーカス領域[クリックで拡大] 出所:ストラタシス・ジャパン

 その他、ラウンドテーブルでは最新の適用ケースとして、自動車レース「SUPER GT」のGT500クラスに出場したレースカー(日産/NISMO)のハンドルグリップの製造に、DLP方式3Dプリンタ「Origin One」が採用された事例、さらに、人機一体とJR西日本、日本信号が共同開発している高所重作業遠隔操縦ロボット「零式人機ver.2.0」のボディーフレームの多くのパーツを、大型造形が可能なFDM方式3Dプリンタとカーボンファイバーを含む樹脂材料で造形し、大幅な軽量化に貢献した事例を紹介した。

日産/NISMOのレースカーのハンドルグリップへの適用事例 日産/NISMOのレースカーのハンドルグリップへの適用事例[クリックで拡大] 出所:ストラタシス・ジャパン
高所重作業遠隔操縦ロボット「零式人機ver.2.0」のボディーフレームへの適用事例 高所重作業遠隔操縦ロボット「零式人機ver.2.0」のボディーフレームへの適用事例[クリックで拡大] 出所:ストラタシス・ジャパン

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