コネクティブインダストリーズセクターの地域別売上高で成長が大きく期待されているのが北米だ。2021〜2024年度の年平均成長率で22%もの伸長を狙っている。先述したサルエアーやロボットSIer大手のJRオートメーション(JR Automation)などが強いプロダクトとロボティクスSIという事業基盤となり、コネクテッド化とデジタルによって、トータルシームレスソリューションを立ち上げ、拡大することが事業戦略の柱となる。
実際にJRオートメーションは、カスタムレンズ製造を手掛けるpeak nano向けに、ロボットシステムと連動するレシピ管理データベースシステムを納入しているが、ロボティクスSIとしてのプロジェクトはJRオートメーションが各ベンダーを取りまとめるポジションにある。
日立グループ全体では環境目標として、2030年度の事業所カーボンニュートラル、2050年度のバリューチェーンを通じたカーボンニュートラルを目指しており、コネクティブインダストリーズセクターではCO2排出ゼロに貢献するプロダクトの投入で貢献していく。また、Lumadaを活用して、日立グローバルライフソリューションズが販売する家電のライフサイクルで資源循環基盤を構築し、再資源化やプラスチック再生などを推進していく方針である。
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