ENEOSがNECから受け継いだEV充電事業をスタート、再エネ100%の急速充電も電気自動車

ENEOSは2022年6月6日、NECから承継したEV(電気自動車)用充電器の運営事業を開始したと発表した。NECから事業譲渡を受けたのは充電器4600基で、主に普通充電器となる。充電器の運用管理システムはNECが引き続き提供することで合意している。ENEOSは充電器の運営と管理業務を担う。

» 2022年06月07日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 ENEOSは2022年6月6日、NECから承継したEV(電気自動車)用充電器の運営事業を開始したと発表した。NECから事業譲渡を受けたのは充電器4600基で、主に普通充電器となる。充電器の運用管理システムはNECが引き続き提供することで合意している。ENEOSは充電器の運営と管理業務を担う。

 ENEOSでは、EVの普及を見据えて経路充電向けのネットワークを拡充していく。ガソリンスタンド(サービスステーション)や他者との協業によって急速充電と普通充電のネットワークを広げる。急速充電器の設置数は、2025年度に1000基、2030年に数千から1万基を目標とする。

 また、同日から「Dr.Drive横浜港北インタートラックステーション」(横浜市都筑区)にて、再生可能エネルギー由来の電力を実質的に100%使用した高出力な急速充電の実証を開始すると発表した。出力20kWの太陽光発電と、容量62kWhの蓄電池から供給された電力を使用する。不足分は外部から再エネ100%の電力を調達する。急速充電器は1基設置する。2台同時に充電可能で、出力は90kWとなる。

Dr.Drive横浜港北インタートラックステーションに導入した急速充電器[クリックで拡大] 出所:ENEOS
太陽光発電を設置し、再生可能エネルギー由来の電力で急速充電をまかなう[クリックで拡大] 出所:ENEOS

 ENEOSは二輪車の電動化にも取り組んでいる。ENEOSホールディングスとホンダ、カワサキモータース、スズキ、ヤマハ発動機の5社で電動バイク向けのバッテリーシェアリングサービスとインフラ整備を手掛ける新会社「Gachaco(ガチャコ)」を2022年4月に立ち上げた。

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