従来のワイヤハーネスから、光ファイバーと電源線の一括配線に置き換えることにより、シンプルな配策としながら伝送速度50Gbps以上の高速通信に対応し、100Gbps以上の容量に拡張可能な車載光通信の実現を目指す。車外との大容量データ通信の他、カメラやLiDAR(Light Detection and Ranging、ライダー)などの高解像度なセンサーデータの活用を実現する。これにより、自動運転システムやコネクテッドサービスの進化が期待できる。
車載ネットワークの伝送速度は光通信で10Gbpsへ、高速化とEMCを両立
TE Connectivityの日本法人であるタイコ エレクトロニクス ジャパンは2018年5月22日、アダマンド並木精密宝石と共同で、伝送速度10Gbpsの車載ネットワークを実現できるデータリンクシステムを開発すると発表した。現行の車載ネットワークは最高伝送速度が1Gbpsの仕様が策定されているが「10Gbpsは世界初の取り組みになる」(両社)という。
CAN信号の終端処理を適切に行う
CAN(Controller Area Network)システムは、一般的なインタフェースのように見えますが、CANシステムを設計、実装する際には疑問や問題がたくさん湧き出てくるでしょう。すでに多くのエンジニアがこのような課題に取り組んできましたので、「よく聞かれる質問」に対する解説をシリーズでお送りします。第1回では、CANシステムの信号終端処理を取り上げます。