日立製作所と日立ビルシステムは、エレベーターの完成イメージをWebブラウザ上で簡単に作成、確認できる「3D Design Simulator」を開発した。手持ちのPCでエレベーターのデザインを検討でき、スムーズな導入を支援する。
日立製作所と日立ビルシステムは2022年4月5日、エレベーターの完成イメージをWebブラウザ上で簡単に作成、確認できる「3D Design Simulator(3次元デザインシミュレーター)」を開発し、日立ビルシステムのWebサイトで公開した。最新の標準型エレベーター「アーバンエース HF」のスムーズな導入を支援する。
3D Design Simulatorは、アーバンエース HFの乗りかご内や乗り場の仕様を一覧から選択するだけで、細部まで再現した実機の3D CGを作成し、完成イメージを確認できる。ビルの施主や設計会社、建設会社などが、手持ちのPCでエレベーターのデザインを検討し、空間との整合性を確認できる。
専用のデザインソフトなどは必要とせず、シンプルな画面構成とアイコン、画像ボタンを多用したGUIにより、直感的に操作できる。エレベーターの天井や壁、床の色、素材、操作盤などの部品を、ワンクリックで自由に組み替えて完成イメージを作成できる。
ボタン操作により、作成した完成イメージを拡大/縮小/回転させたり、昇降イメージを確認したりできるため、さまざまな観点からデザインを検証可能だ。画面上での印象を良くするために遠近感を意図的に操作するオーバーパースを排除し、実際の見え方に近づけることで、シミュレーション時と納入後の印象ギャップを低減している。
対応OSはWindows 8/10以降、macOS 11/12以上、WebブラウザはMicrosoft Edge、Google Chrome、Safariに対応。PC本体のメモリは、8GB以上を奨励する。スマートフォンやタブレット端末は対象外となる。
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