キヤノンは、医療用X線デジタル撮影装置「CXDI」シリーズ専用のコントロールソフトウェアに使用できる、新たな画像処理技術「Intelligent NR」を開発した。AI技術を活用し、従来処理比で最大50%のノイズを低減する。
キヤノンは2022年3月23日、医療用X線デジタル撮影装置「CXDI」シリーズ専用のコントロールソフトウェアに使用できる、新たな画像処理技術「Intelligent NR」を開発したと発表した。AI(人工知能)技術を活用し、従来処理比で最大50%のノイズを低減する。
AI技術の1つであるディープラーニングを活用しており、これまでCXDIシリーズで撮像した約3000枚の臨床画像を基に、さまざまな撮影部位のノイズの特徴を学習させた。その結果、従来のノイズ低減処理法と比べ、必要な画像信号を維持したまま効率的にノイズを低減できる。
CXDIシリーズは、DR(Digital Radiography)方式による医療用X線デジタル撮影装置だ。従来のノイズ低減処理は、ノイズの特徴から構築された一定のルールに従ってノイズを低減する、ルールベース方式を採用していた。しかし、ノイズ処理性能に限界があり、粒状感を改善すると被写体の鮮鋭度が低下するという問題があった。
同社は今後、Intelligent NRをCXDIシリーズ専用コントロールソフトウェアのオプション機能として提供していく。
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