3Dプリンタを活用し、AIが見立ててデザイナーが具現化した器を展示3Dプリンタニュース

ストラタシス・ジャパンとquantumは、AIデザインプロジェクト「mitate」初の展示会を開催する。3Dプリンタを用いて、「mitate AI」が見立ててデザイナーが仕立てた器を造形し、展示する。

» 2022年04月06日 13時00分 公開
[MONOist]

 ストラタシス・ジャパンは2022年3月23日、quantumと協業し、AI(人工知能)デザインプロジェクト「mitate」初の展示会を同年4月6〜10日に開催すると発表した。東京都渋谷区の「elephant STUDIO」を会場とし、3Dプリンタ「J850 Prime」を用いて、「mitate AI」が見立ててデザイナーが仕立てた器を造形して展示する。

 mitateプロジェクトでは、AIが得意とする特徴の抽出という能力を活用し、モノづくりへの応用を模索する。器の画像を学習させた画像生成系AI(GAN)のmitate AIを構築し、独自のニューラルネットワークを介して入力画像の「見立て」を実施して器の画像を生成する。

「mitate」プロジェクト 「mitate」プロジェクト[クリックで拡大] 出所:ストラタシス・ジャパン

 デザイナーは、AIによる特徴抽出やフルカラー3Dプリンタの造形技術を活用し、身近な道具である器をデザインする。これにより、人とAIのモノに対する認知の違い、人とAIが共同制作することの可能性について検証する。

 同プロジェクトのために構築したmitate AIによる画像生成では、例えばパパイアの像を入力すると、パパイアのような特徴を持つ器の画像を生成する。ブロッコリーの画像では、ブロッコリーの特徴を持った器の画像を生成できる。

展示する器の例 展示する器の例。パパイヤの画像を「mitate AI」が見立てた[クリックで拡大] 出所:ストラタシス・ジャパン

 生成される器の画像は、ニューラルネットワークの特性上、実際の器の焼成で現れる景色のように、毎回、色も形も異なる。デザイナーは、ランダムに生み出される画像の中から美しいものを選出し、アウトラインを基に3Dデータ化。J850 Primeで造形し、プロダクトとして具現化する。

「mitate」の流れ 「mitate」の流れ[クリックで拡大] 出所:ストラタシス・ジャパン
フルカラー3Dプリンタ「J8」シリーズ フルカラー3Dプリンタ「J8」シリーズ[クリックで拡大] 出所:ストラタシス・ジャパン

 展示会では、mitate AIが見立て、デザイナーが仕立てた器が、ニューラルネットワークを表現した光拡散ファイバーで構成した空間に浮遊する様子が楽しめる。

展示イメージ 展示イメージ[クリックで拡大] 出所:ストラタシス・ジャパン

 会期2日目の同年4月7日には、ストラタシス アプリケーションチームリーダーの竹内翔一氏と、quantum 執行役員でチーフデザイナーの門田慎太郎氏によるトークイベントを配信予定。展示期間中は、スマートフォンやPCなどのデバイスでmitate AIによる画像の見立てを体験できるアプリケーションの限定公開を予定している。

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