APPLE TREEは「TCT Japan 2025」に出展し、3Dプリンタ製シューズブランド「STARAY(スターレイ)」を訴求。シューズやサンダル各種と、製造に用いられている3Dプリンタ「POLLY L300」の実機展示を行っていた。
APPLE TREEは、3Dプリンティング&AM(アディティブマニュファクチャリング)技術の総合展「TCT Japan 2025」(会期:2025年1月29〜31日/会場:東京ビッグサイト)に出展し、3Dプリンタ製シューズブランド「STARAY(スターレイ)」を訴求していた。
STARAYは、日本国内向けに3Dプリンタや3Dスキャナーなどを販売しているAPPLE TREEが2024年10月に立ち上げた次世代3Dプリンタ製シューズブランドで、人体工学に基づいたエルゴノミクスデザインと3Dプリンティング技術によって、ファッションと最先端テクノロジーを融合したシューズやサンダルなどを製品化している。
現在、シューズとして「フレックス シティウォーク」(販売価格:2万4200円)、「アスタ 4D ストリート」(同:2万6400円)、「UU キッズシューズ」(同:1万3200円)の3種類を、サンダルとして「UFOフィットサンダル」(同:1万9800円)、「ドルフィンプロ」(同:1万4300円)の2種類を展開(いずれも税込み価格)。オンラインおよび実店舗(STARAY 北堀江店)で購入できる。
「既に市販されている3Dプリンタ製シューズの多くがソール部分のみであるのに対し、STARAYのシューズは全体が格子構造になっており、丸ごと3Dプリンタで作られている」(説明員)。格子構造はシューズの部位ごとに密度や太さが調整されており、快適性や耐久性、機能性を追求している。また、全てが格子構造であるため、地面に足が付く瞬間と離れる瞬間に空気が通り抜け、風を感じられる独自の履き心地を実現しているという。
 展示ブースでは、STARAYの製造に用いられるHALSに対応したPolly Polymerの3Dプリンタ「POLLY L300」が展示されていた(最大造形サイズ:298.08×165.6×400mm)[クリックで拡大]
展示ブースでは、STARAYの製造に用いられるHALSに対応したPolly Polymerの3Dプリンタ「POLLY L300」が展示されていた(最大造形サイズ:298.08×165.6×400mm)[クリックで拡大]STARAYのシューズは、Polly PolymerのHALS(Hindered Asynchronous Light Synthesis)という超高速光硬化3Dプリント技術によって製造されている。展示会場ではHALSに対応したPolly Polymerの3Dプリンタ「POLLY L300」の実機も展示されていた。
シューズの素材に用いられている高分子柔軟素材(PU+バイオベース)は優れた引張強度を備え、曲げなどにも強い。合成繊維や接着剤を用いることなく、単一素材のみでシューズを製造できるため、容易に100%リサイクルすることが可能だという。
APPLE TREEは「Direct(直接)」「Digital(デジタル化)」「Dispersed(分散型)」の3つの“D”と「Manufacturing(製造)」の“M”からなる「3DM」というコンセプトを掲げ、STARAYブランドを展開。場所を問わずに完全自動化された3Dプリントラインで製造される未来のモノづくりの実現を目指している。
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