　APPLE TREEは2023年9月1日、FLASHFORGE製のFDM（熱溶解積層）方式3Dプリンタの新モデル「Adventurer5M」と「Adventurer5M Pro」の予約販売を開始した。価格は、Adventurer5Mが6万500円、Adventurer5M Proが8万4700円（各税込み）となっている。

3Dプリンタ「Adventurer5M」出所：APPLE TREE

　両モデルとも、組み立てや複雑な調整が不要で、ワンクリックで印刷できる。XY軸のプリントヘッド駆動にCore-XY構造を採用し、スムーズな動作で秒速600mmの高速造形が可能だ。

　ダイレクト式エクストルーダーを搭載し、最高ノズル温度は280℃、最高加速度は2万mm/s²。径0.25、0.4、0.6、0.8mmのノズルを選択することで、さまざまな印刷ニーズに対応する。自動レベリングシステムが第1層の印刷を高品質に仕上げ、柔軟性と磁気性を備えたPEI鋼板プラットフォームは簡単にモデルを取り外しできる。

自動レベリングシステムを搭載［クリックで拡大］出所：APPLE TREE

モデルを簡単に取り外せるPEI鋼板プラットフォーム出所：APPLE TREE

　Adventurer5Mは、オープンデザインの採用により、造形プロセスを直接観察できる。完全密閉型のAdventurer5M Proは、デュアルエアフィルターを搭載。99％の粒子状物質や揮発性有機化合物をブロックするため、家庭や教室でもクリーンかつ安全に使用できる。

デュアルエアフィルターを搭載した「Adventurer5M Pro」［クリックで拡大］出所：APPLE TREE

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「単なる試作機器や製造設備で終わらせないためには？」――今、求められる3Dプリンタの真価と進化
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3Dプリンティングの未来は明るい、今こそデジタル製造の世界へ踏み出すとき
新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響により、サプライチェーンが断絶し、生産調整や工場の稼働停止、一斉休業を余儀なくされた企業も少なくない。こうした中、サプライチェーンに回復力と柔軟性をもたらす存在として、あらためて3Dプリンタの価値に注目が集まっている。HP 3Dプリンティング事業アジア・パシフィックの責任者であるアレックス・ルミエール（Alex Lalumiere）氏と、日本HP 3Dプリンティング事業部事業部長の秋山仁氏に話を聞いた。
絶対に押さえておきたい、3Dプリンタ活用に欠かせない3Dデータ作成のポイント
3Dプリンタや3Dスキャナ、3D CADやCGツールなど、より手軽に安価に利用できるようになってきたデジタルファブリケーション技術に着目し、本格的な設計業務の中で、これらをどのように活用すべきかを提示する連載。第4回は、3Dプリンタを活用する上で欠かせない「3Dデータ」に着目し、3Dデータ作成の注意点や知っておきたい基礎知識について解説する。