マクニカとエネコートテクノロジーズは、ペロブスカイト太陽電池を使用したIoT CO2センサーデバイスを開発した。屋内の低照度環境下でも、太陽電池のみで駆動できる。
マクニカは2022年3月8日、エネコートテクノロジーズと共同で、ペロブスカイト太陽電池を使用したIoT(モノのインターネット)CO2センサーデバイスを開発したと発表した。照度が低い屋内環境でも、太陽電池のみで駆動できる。
同センサーは、光音響方式によるCO2センサーや温湿度センサー、照度センサーを搭載している。サイズは88×151×25.5mmで、Bluetooth Low Energyを介して通信できる。
各社の役割は、エネコートが消費電力や形状などをIoTデバイス向けに最適化したペロブスカイト太陽電池の開発を、マクニカがデバイスの開発を担当した。
両社は2022年4月から、特定顧客に対し、同センサーの試作品の出荷を開始する。新型コロナウイルス感染症対策に必要な屋内CO2の濃度測定や、植物工場などでのCO2濃度測定といった利用に向けて設置し、評価を進める。
また、マクニカは将来的に、同社の空気質モニタリングソリューション「AiryQonnect(エアリーコネクト)」の製品に同センサーを組み込む予定だ。
ペロブスカイト太陽電池は、結晶シリコン太陽電池並みの発電性能と薄膜系太陽電池の特性を備えており、高性能な次世代太陽電池として注目されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.