製造業で一様に脱炭素の取り組みが進展するわけではないと思います。
この記事は、2022年2月3日発行の「モノづくり総合版メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
先週、MONOistの年始恒例企画である「新年展望」で、脱炭素をテーマとした記事を掲載しました。新年展望は、その年に起こり得る最注目のトレンドなどを取り上げて担当記者が解説を行う企画です。2021年は、「妥協案」とも称され波紋を呼んだCOP26での協定が締結された他、多くのグローバル企業がカーボンニュートラル達成に向けた独自の目標を発表するなど、地球環境負荷低減に向けた取り組みについて、世界的な機運、議論が一層盛り上がった年であったように思います。
新年が始まり、約1カ月が経過しましたが、その間も、「脱炭素」「カーボンニュートラル」に関するニュースは絶え間なく報じられています。2022年も「脱炭素」が製造業の重要テーマとなることは間違いないでしょう。
ところで、脱炭素の取り組みは製造業全体で一様に進むわけではなく、当然展開のスピード感にはばらつきがあるものと思います。機械や自動車、化学、食品など業種によっても異なるでしょうし、企業規模によっても差異はあるかと思います。特に気になっているのは中小製造業によるカーボンニュートラル達成に向けた取り組みです。
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