2022年1月26日に開幕した産業用オートメーションと計測技術の展示会「IIFES 2022」。リアル展(東京ビッグサイト)を同年1月26〜28日、オンライン展を同年1月26日〜2月25日という会期で開催しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)オミクロン株の拡大が直撃し、主要企業が次々に出展を見合わせる状況となった他、感染を警戒する動きから来場者も少なく、コロナ禍による展示会運営の難しさを示す状況になっている。
2022年1月26日に開幕した産業用オートメーションと計測技術の展示会「IIFES 2022」(主催:日本電機工業会、日本電気制御機器工業会、日本電気計測工業会)。リアル展(東京ビッグサイト)を同年1月26〜28日、オンライン展を同年1月26日〜2月25日という会期で開催しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)オミクロン株の拡大が直撃し、主要企業が次々に出展を見合わせる状況となった他、感染を警戒する動きから来場者も少なく、コロナ禍による展示会運営の難しさを示す形になっている。
「まさか、数週間前にはこんな状況になるとは思っていなかった」――。出展企業の担当者がため息をつく。IIFES 2022実行委員会によると、事前会見(2022年1月12日)の段階で出展企業はリアル展が190社、オンライン展が90社で、総来場者数は5万人を見込んでいたという。しかし、その頃からCOVID-19オミクロン株による感染者の急速な拡大があり、2022年1月21日には東京ビッグサイトのある東京都も「まん延防止等重点措置」の適用エリアとなった。その後も感染者数の拡大が続き、これらの状況を踏まえて、主要企業が出展見合わせの発表を次々に行った。
特に制御機器の中心企業で、毎回大規模なブース出展を行う、三菱電機やオムロン、横河電機、富士電機などが出展を取りやめた影響は大きく、出展見合わせの決定が直前となったために、会場には大きな空きスペースが目立つ状況になっている。また、これらの出展見合わせの動きを受けて、来場を取りやめた参加者も多く、会場は閑散とした様子が目立った。出展社からは「仕方のないことだが、このために何カ月も準備してきたのに残念だ」とした声があった他、出展を直前で取りやめた企業からも「既に準備は8〜9割は終わっていた段階だったので、これらが無駄になった」と悔やむ声などもあった。
主催者側も事前情報の配信や会場からのライブ配信を行う「IIFESステーション」など、オンラインでのさまざまな情報発信により、ハイブリッド展である価値を生かし、カバーする動きを進めているものの難しい状況だ。リアル展会場では、アルコール消毒や換気など、受け入れに向けた万全の体制を用意していただけに、コロナ禍における展示会運営の難しさを象徴するような状況となっている。
以下に、リアル出展を予定していたものの、出展を取りやめた企業(団体、50音順)を列記する。
IIFES 2022が本日開幕、三菱電機、オムロン、富士電機などがリアル出展を見合わせ
中国スマート工場最前線、“世界最高のモノづくり”に向け中国は何を考えるか
「e-F@ctoty」を核に「行動のDX」「知見のDX」を推進する三菱電機
制御と計測の先進技術で新たなモノづくりを発信――6万人の来場目指すIIFES2019
スマート工場は“分断”が課題、カギは「データ取得」を前提としたツールの充実
スマートファクトリー化がなぜこれほど難しいのか、その整理の第一歩
エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確にCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Factory Automationの記事ランキング
コーナーリンク
よく読まれている編集記者コラム