7軸多関節ロボットなどを複数台制御できる小型コントローラーFAニュース

山洋電気は、7軸多関節ロボットなど15種類のロボット形状を制御する、小型コントローラー「SANMOTION C S500」シリーズを発表した。複数ロボットの同時制御ができ、組み立てや仕分けなどの工程を1台のコントローラーで制御できる。

» 2021年12月27日 07時00分 公開
[MONOist]

 山洋電気は2021年11月30日、7軸多関節ロボットを制御する、小型コントローラー「SANMOTION C S500」シリーズを発表した。ロボットや搬送装置、半導体製造装置などに適している。価格はオープンで、2022年2月1日から受注を開始する。

キャプション コントローラー「SANMOTION C S500」シリーズ 出所:山洋電気

 SANMOTION C S500は、7軸多関節ロボットなど、15種類のロボット形状の制御に対応。多彩なロボットの軌跡制御や補間動作を可能にするため、ロボットの内製化に活用できる。また、EtherCAT、Modbus TCP、OPC UAなど豊富なオープンネットワークに対応しており、各種デバイスとリアルタイムな情報共有を促進し、工場の自動化やIoT(モノのインターネット)化にも貢献する。

 ロボット制御とマシン制御の開発環境の統合により、1つの開発環境で装置全体の動きのシミュレーションが可能になり、装置の開発とメンテナンスの時間を大幅に短縮する。最大64軸を最短1ミリ秒周期で高速制御するため、高精度な位置制御が可能だ。複数ロボットの同時制御ができ、組み立てや仕分けなどの工程を1台のコントローラーで制御できる。

 最大ロボット制御数が4台の「SMC520」、同2台の「SMC507」、同1台の「SMC505」の3機種を用意する。サイズは、SMC520が161.2×124.2×94mm、SMC507、SMC505が83.6×126.5×94.9mm。同社の従来機種から体積を約60%縮小しており、装置の省スペース化にも寄与する。

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