英国Raspberry Pi財団は、LEGO Technicのモーターやセンサーをシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」で制御するための拡張基板「Raspberry Pi Build HAT」を発表した。LEGOの学習教材であるLEGO Educationとのコラボレーション製品で、いわゆるSTEAM教育向けに開発された。価格は25米ドル。
英国Raspberry Pi財団は2021年10月19日(現地時間)、LEGO Technicのモーターやセンサーをシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」で制御するための拡張基板「Raspberry Pi Build HAT(以下、Build HAT)」を発表した。LEGOの学習教材であるLEGO Educationとのコラボレーション製品で、いわゆるSTEAM(科学、技術、エンジニアリング、芸術、数学)教育向けに開発された。価格は25米ドル。国内ではスイッチサイエンスが販売を予定しており価格(税込み)は3718円。
Build HAT(Hardware Attached on Top)は、「Raspberry Pi 4」や「Raspberry Pi Zero」など40ピンのGPIOコネクターを備えるRaspberry Piと接続して利用できる拡張基板だ。LEGO Technicのモーターやセンサーと接続するためのLPF2コネクターを4つ搭載している。専用電源とLPF2のコネクターを除いてICや電子部品を全て基板の底面に集積しているため、基板の上面にLEGOのミニフィギュアや小型のブレッドボードを設置できるようになっている。
Raspberry Piとは、Build HAT付属のヘッダを使って直接接続する。安定した取り付けのために9mmのスペーサーを用いる。また、使用しないGPIOピンにアクセスできるように高さのあるヘッダを追加することもできる。なお、Build HATは「Raspberry Pi Pico」に搭載されている独自マイコン「RP2040」を用いて開発された。
LEGO Technicのモーターは出力が高いため動作のためには7.5Vの外部電源が必要になる。そこで、モーターを最大限活用するため48W出力(DC8V/6A)の新しい電源も併せて開発した。価格は15米ドルだ。
また、Build HATを用いた制御プログラミングのために専用のPythonライブラリも用意した。同ライブラリはLEGO Technicのデバイスに加えて「LEGO MINDSTORMS」や、LPF2コネクターを持つ他のデバイスもサポートしているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.