NECは、ファクトリコンピュータ「FC98-NX」シリーズの省スペースタイプ「FC-E20W」「FC-E22K」「FC-E29U」の販売を開始した。処理能力を向上し、生産現場や設備機器、システムなどでの生産性向上や業務効率化を支援する。
NECは2021年8月30日、製造、物流、交通業などでのDX推進に貢献するファクトリコンピュータ「FC98-NX」シリーズの省スペースタイプ「FC-E20W」「FC-E22K」「FC-E29U」の販売を開始した。価格は、FC-E20Wが61万9300円〜、FC-E22Kが55万5500円〜、FC-E29Uが40万4800円〜(各税込)。今後5年間で4万5000台の提供を目指す。
搭載CPUは、FC-E20WがIntel Xeon(8コア、16スレッド)、FC-E22KがIntel Core i3(4コア、4スレッド)、FC-E29UがIntel Celeron(2コア、2スレッド)。CPUやメモリなどの基本的な性能を向上し、データ処理性能が従来比で約2倍向上するNVMe SSDの選択に対応するほか、標準で高速通信できる10GbLANを搭載する。振動や温度、湿度の情報や装置の稼働ログなど、設備機器の取り扱う膨大なデータを高速で処理できる。
また、画像処理に必要な拡張ボードを実装可能な拡張スロット(PCI-e×16)を標準で搭載。製造現場や顧客システムの画像データを利活用でき、システムのグラフィックス表示を高解像度化する。3画面のマルチモニター表示に装置単体として対応しており、製造業だけでなくセキュリティ、医療システムなどでも表示領域拡大による作業効率化が見込める。
上位機となるFC-E20Wは、クライアントOSに加え、Windows Server OSのプリインストールモデルも選択できる。IoTシステムで必要な膨大なデータの分散処理やセキュリティ対策に向け、オンプレミスサーバとしての利用も可能だ。
海外認証はUL認証、KC認証、CCC認証を取得し、CEマーキング、UKCAマーキングへも適合。プリインストールOSは、Windows 10 IoT Enterprise 2016 LTSB 64bit(日本語、英語)、Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC 64bit(日本語、英語)、Windows Server IoT 2019(FC-E20Wのみ対応)、MIRACLE LINUX 8 Asianux Inside 64bit(日本語)から選択できる。
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