アズビルは、制御状態が一目で分かる、デジタルマスフローコントローラー「形F4Q」を発売した。大型LEDランプと高精細液晶ディスプレイにより、短時間で詳しい制御状態を把握できる。
アズビルは2021年8月18日、制御状態が一目で分かる、デジタルマスフローコントローラー「形F4Q」を発売した。従来機に比べて視認性と制御精度が向上し、応答時間を短縮している。
デジタルマスフローコントローラーは、センサーとバルブで気体流量を制御する機器。機械、自動車、電気、電子、半導体など、高精度な気体の流量制御が必要な生産現場で使われている。しかし、一般的なマスフローコントローラーは本体に表示器や操作キーがなく、制御状態の確認やシステム構築のために、専用の表示操作器を設置する必要があった。
同社は表示器と操作キーを搭載した製品を提供しているが、今回発売した形F4Qは、表示器をさらに高精細化。従来機の7セグセント4桁数値表示から高精細液晶ディスプレイにすることで、表示情報量を増やした。また、大型LEDランプの色と点滅により制御状態を一目で把握できるようし、ユーザビリティを高めた。
従来機は低流量域になるほど精度が低下していたが、形F4Qは設定値に対して1%の高い精度を広い流量域で維持する(一部の機種を除く)。一般的な製品の設定流量への応答時間は、従来機の1秒に対し、0.3秒の高速応答が可能になった。
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