アズビルは、「第3回ロボデックス」において、独自開発のトルクセンサーにより柔らかいものを直接教示でつかめる次世代スマートロボットを展示した。
アズビルは、「第3回ロボデックス」(2019年1月16〜18日、東京ビッグサイト)において、独自開発のトルクセンサーにより柔らかいものを直接教示でつかめる次世代スマートロボットを展示した。
ビルや工場の制御盤などで広く知られるアズビルだが、新規事業の可能性を探るため2016年ごろから開発を進めてきたのがこの次世代スマートロボットだ。産業用ロボットの各関節にトルクセンサーを組み込んでおり、作業力の検知と制御を精密に行うことができる。「従来の産業用ロボットは位置制御が基本であり、作業を行う際の力の制御はあまり配慮していない。それは、同じ作業を繰り返し素早く行うことが求められているからだ。次世代スマートロボットはそういった作業には不向きだが、位置制御に加えて力を検知した制御も行えるので、人がやっている作業を代替できることが最大の特徴になる」(同社の説明員)という。
ロボットハンドもトルクセンサーが組み込まれており、±0.5N(50g)の精度で把持力を制御できる。このため、柔らかいものや壊れやすいものなどをつかむことができる。
これまで用途探索のために展示会出展を行ってきた次世代スマートロボットだが、2019年は実証実験の段階に入る。「2020年中には事業化を目指したい」(同説明員)。
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「設計手法に差別化のポイントはない」アズビルのIT活用のコツは“Fit&Fit”Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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