「デジタル産業」については、クラウドサービスを展開する事業者の拡大と、産業や政府、インフラ領域で活用可能なクラウド環境の構築に取り組む方針だ。
具体的には、政府や準公共領域でも安心して利用できる「クオリティクラウド」の推進と市場創出に取り組む。クオリティクラウドの要件としては、クラウドサービスの安定提供やサイバーセキュリティを実現する「信頼性」と、多様なニーズに最適化した技術が組み合わせられる「オープン化」、使用電力の削減などを実現する「グリーン」などを挙げている。これらを実現するための要求水準の明確化、技術開発の促進、産業の育成などに取り組む考えだ。
また、日本発でのクラウドサービス事業者の育成と拡大を目指す。日本に根差して開発や運用を行うクラウド事業者の確保と既存デジタル産業の変革に取り組む。また、サイバーセキュリティに関しては、「検証」中心への投資行動への変容を促す。これらを推進するために、クラウドを相互接続し、データの安全性確保、効率化などを実現する技術開発や標準化を支援する。また、連携基盤事業者の創出に取り組む。この連携基盤を活用することで、より多様なニーズに応えるクラウド産業を育成していく方針だ。
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