カブクは、オンデマンド製造プラットフォーム「Kabuku Connect」の即時見積もりサービスの3Dプリント品対象素材に、樹脂素材4種を追加した。これにより、取り扱い素材数が樹脂32種類、金属8種類の計40種類になった。
カブクは2021年4月27日、オンデマンド製造プラットフォーム「Kabuku Connect(カブクコネクト)」の即時見積もりサービスの3Dプリント品対象素材に、樹脂素材4種を追加したと発表した。これにより、取り扱い素材数は樹脂32種類、金属8種類の計40種類になった。
新たに追加したエンジニアプラスチックは、光造形方式のタフ樹脂、ABS-like樹脂、FDM造形方式のABS-ESD7、ASAの4種類。タフ樹脂は強力な機械的特性を備え、機能プロトタイプ、フォーム、フィット、機能テスト用途に向く。
ABS-like樹脂は、ABS樹脂に類似する特性があり、耐久性に優れた立体部品が造形できる。機能プロトタイプ、湿度、耐水性が必要なコンセプトモデル用途に適している。
ABS-ESD7は、ABSの強度と耐久性にカーボンを組み合わせ、静電気拡散特性を持つ。電子機器など、静電気を抑える必要のある用途のプロトタイプ、固定具、サポート機器に向いている。
ASAは万能型の樹脂素材で、ABSと類似した化学組成を持つ。機械特性の向上、整った外観、UV耐性の点で、ABSよりも優れている。
3Dプリント用素材の取り扱い数は、今回の追加により日本国内で業界最多(2021年4月時点)となる。40種類のうち35種類が自動見積もりの対象で、造形可能な大きさ、形状であれば、Web上でデータをアップロードすると最短5秒で見積金額を算出する。
対象ファイル形式は、.stl、.stp、.step、.igs、.iges、.ply。造形サイズは金属が最小10×10×2mmで、最大398×398×360mm、樹脂は素材によって異なる。表面処理は磨きおよび塗装が一部素材で選択できる。
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