Stratasysは、PolyJet方式3Dプリンタ向けの新材料「VeroUltra White」「VeroUltra Black」を発表した。新材料により、超薄型パーツでも高品質の不透明プラスチックパーツのシミュレーションが可能になる。
Stratasys(ストラタシス)は2021年4月15日、PolyJet方式3Dプリンタ向けの新材料「VeroUltra White」「VeroUltra Black」を発表した。新材料により、超薄型パーツでも高品質の不透明プラスチックパーツのシミュレーションが可能になる。
色や材料、仕上げ(CMF:カラー、マテリアル、フィニッシュ)の正確なシミュレーションには、膨大な費用と時間が必要とされる。同社は、デザイナー向けのPolyJetソリューションにより、さまざまな分野で利用可能な高精度の造形に対応。世界基準の「PANTONE(パントーン)」認証済みカラーも発表しており、意図した色と画面上の色を一致させることも可能にしている。
これに加え、今回発表した不透明材料により、ガラスのような透明度や柔軟性などを表現できるようになった。リアルな外観と感触に必要な不透明色は、ボトルのラベルやモバイル機器、バックライトスクリーンおよびパネル、人形など、多くのプロトタイピングアプリケーションでリアリズムを追求できる。
また、ボトルやパッケージの表面文字、ラベルの鮮明度は、2Dグラフィックスの標準に適合。色の高度な区別が必要な場でコントラストを強調するほか、木材、布、大理石など天然物質のシミュレーションのリアリズムを大幅に向上できる。
新材料は同社の3Dプリンタ「J8/J7シリーズ」に対応。同年6月には、オフィス向けの「J55」にも対応する。
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