VR/ARが描くモノづくりのミライ 特集

大空間でのAR体験・空間コンピューティングを実現する「Area Targets」を発表VRニュース

PTCは、AR(拡張現実)エンタープライズプラットフォーム「Vuforia」ファミリーの新製品「Vuforia Engine Area Targets」を発表した。最大30万平方フィートの空間領域を対象とするAR体験の構築を支援する。

» 2021年04月06日 13時00分 公開
[八木沢篤MONOist]

 PTCは2021年3月29日、AR(拡張現実)エンタープライズプラットフォーム「Vuforia」ファミリーの新製品「Vuforia Engine Area Targets」を発表した。

 同製品は、最大30万平方フィート(約2万7900m2)の空間領域を対象とするAR体験の構築を支援するもので、施設内を投影したARインタフェースの作成が可能となる。工場の作業者であれば、より正確に設備のことを理解しながら、施設全体がどのように利用されているかを把握できるという。

「Vuforia Engine Area Targets」の活用イメージ 「Vuforia Engine Area Targets」の活用イメージ ※出典:PTC [クリックで拡大]

 対象となる施設は、同製品がサポートするMatterportやLeicaの3Dスキャナー、NavVisのインドアモバイルマッピングシステムを利用することで、リアルかつ高精度なデジタルツイン環境を生成できる。

 例えば、工場やオフィス、ショッピングモールなどの大規模な空間を“デジタルキャンバス”として作成し、ARを用いた高度な空間コンピューティング機能を活用することで、設備や人、それらを取り巻く環境全体の状況把握および最適化などに役立てられる。

 同社 エグゼクティブバイスプレジデントでAR事業のゼネラルマネジャーであるマイク・キャンベル氏は、「Vuforia Engine Area Targetsは、持続的な大規模AR体験を実現する、他に類を見ないソリューションだ。これにより、オフィスへの案内情報から工場での特定作業に必要なデータ表示まで、幅広い用途に対応できる。PTCの空間コンピューティングのビジョンで重要な要素の機能拡張をこのような形で提供できることを喜ばしく思う」と語る。

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