マレーシアにFAセンターを開設、サービス体制の強化と事業の拡大を図る : FAニュース
三菱電機は、マレーシアの販売会社Mitsubishi Electric Sales Malaysia内に、「マレーシアFAセンター」を開設した。トレーニング、技術相談、システム提案、修理をタイムリーに提供できる体制を強化する。
三菱電機は2021年2月15日、マレーシアの販売会社Mitsubishi Electric Sales Malaysia(三菱電機セールス・マレーシア)内に、「マレーシアFAセンター」を開設したと発表した。FA製品のサービス業務を同年3月1日に開始し、同国におけるサービス体制の強化とFAシステム事業の拡大を図る。
Mitsubishi Electric Sales Malaysiaの外観(クリックで拡大) 出典:三菱電機
マレーシアには多くの日系企業が進出しており、電気、電子、自動車、食料、飲料など広範な業種で、FA製品関連のサービスに対するニーズが高まっている。同国におけるFA製品のサービスはこれまで、シンガポールのアセアンFAセンターが担ってきたが、高まる市場ニーズにより迅速かつ柔軟に対応するためにマレーシアFAセンターを開設した。
同センターで、FA製品に関するトレーニング、技術相談、システム提案、修理といったサービスをタイムリーに提供することで、顧客満足度の向上およびFAシステム事業の拡大を図る。
エンジニア人員は日本人1人を含む21人で、シーケンサー、インバーター、サーボ、表示器、ロボットなどの機種を主に対象とする。言語は、日本語、マレー語、英語に対応する。
「自動化」を加速へ、三菱電機がFAソリューションの提案施設を開設
三菱電機は2018年7月2日、都内にIoT(モノのインターネット)技術を活用したFAソリューションを提案、体感する施設として「東日本FAソリューションセンター」を開設した。
「e-F@ctory」がアジア強化、台湾と韓国にコミュニティー設立へ
三菱電機は、同社のスマートファクトリー「e-F@ctory」の推進を行うコミュニティー「e-F@ctoryアライアンス会」を、新たに台湾と韓国で設立する。提携パートナーの拡張を図るとともに、現地での導入拡大を加速する狙い。
三菱電機 名古屋製作所、FA機器快進撃の舞台裏
好調を持続する三菱電機のFA機器事業。その成長を支える主力事業所「名古屋製作所」では新たな生産棟を5月に本格稼働させる。分工場の生産性向上に向けた投資も加速させ、成長を「もう一段上に」加速させる方針だ。競争環境が厳しくなる中、成長を続ける秘訣は何があるのだろうか。名古屋製作所 所長の山本雅之氏に話を聞いた。
スマート工場は“分断”が課題、カギは「データ取得」を前提としたツールの充実
工場のスマート化への取り組みは2020年も広がりを見せているが、成果を生み出せているところはまだまだ少ない状況だ。その中で、先行企業と停滞企業の“分断”が進んでいる。新型コロナウイルス感染症(COVID−19)対応なども含めて2021年もスマート工場化への取り組みは加速する見込みだが、この“分断”を解消するような動きが広がる見込みだ。
スマートファクトリー化がなぜこれほど難しいのか、その整理の第一歩
インダストリー4.0やスマートファクトリー化が注目されてから既に5年以上が経過しています。積極的な取り組みを進める製造業がさまざまな実績を残していっているのにかかわらず、取り組みの意欲がすっかり下がってしまった企業も多く存在し2極化が進んでいるように感じています。そこであらためてスマートファクトリーについての考え方を整理し、分かりやすく紹介する。
エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。
工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。
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