商用車の情報を統合管理する情報プラットフォーム構築に着手:製造マネジメントニュース
いすゞ自動車は、トランストロン、富士通と共同で、商用車の情報を統合管理することで高度な運行管理などを提供する情報基盤「商用車コネクテッド情報プラットフォーム」を構築する。
いすゞ自動車は2021年2月18日、トランストロン、富士通と共同で、商用車の情報を統合管理することで高度な運行管理などを提供する情報基盤「商用車コネクテッド情報プラットフォーム」を構築すると発表した。
同プラットフォームには、トランストロンが有する、約50万台に及ぶ顧客の商用車に関する車両コンディション情報や位置情報などのデータを統合する。さらに、いすゞ自動車が高度純正整備や商用車テレマティクスで培ったノウハウと、トランストロンのクラウド型運行支援サービス、富士通のDX技術を生かして、高度な運行管理や稼働サポートサービスを提供する。
「商用車コネクテッド情報プラットフォーム」の概念図(クリックで拡大) 出典:富士通
また、荷主や運送事業者、倉庫事業者などのシステム、データを連携することで、物流業界のさまざまな課題を解決する仕組みづくりを進める。
さらに、同情報プラットフォームについて、業界をまたいだ連携による、新たなソリューションの創出や、今後普及が見込まれる電動商用車向けのEMS(エネルギーマネジメントシステム)用データベースとしての活用など広く検討していく。
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