材料コストや造形時間に差が! 「Netfabb」による3Dプリンタ活用効率化を提案 : TCT Japan 2021
データ・デザインは3Dプリンティング&AM技術の総合展示会「TCT Japan 2021」に出展し、オートデスクの3Dアディティブ設計/解析ソフトウェア「Autodesk Netfabb」を訴求。3Dプリンタによるパーツ造形時間と造形コストを大幅に削減できるNetfabbの導入効果について、造形サンプルを交えて展示していた。
データ・デザインは3Dプリンティング&AM(Additive Manufacturing)技術の総合展示会「TCT Japan 2021」(会期:2020年12月9〜11日、会場:東京ビッグサイト)に出展し、オートデスクの3Dアディティブ設計/解析ソフトウェア「Autodesk Netfabb 」(以下、Netfabb)を訴求。3Dプリンタによるパーツ造形時間と造形コストを大幅に削減できるNetfabbの導入効果について、造形サンプルを交えて展示していた。
データ・デザインのブース内に設置されていた「Netfabb」の紹介展示 [クリックで拡大]
展示ブースでは、Formlabs製3Dプリンタの専用ツール「PreForm」を用いて準備した造形データと、Netfabbを用いて準備した造形データを基に、それぞれ3Dプリントした造形サンプルを展示し、使用したレジンの量(=コスト)と造形時間を比較して見せた。
造形モデルのレジン量については、PreFormが41.16ml(ミリリットル)だったのに対して、Netfabbは25.41mlであった。また、サポート材付き造形モデルのレジン量は、PreFormが49.06mlだったのに対して、Netfabbは28.89ml。造形時間で見ると、PreFormが6.75時間で、Netfabbが5.5時間という結果が示された。「造形コストで換算すると41%のコストダウンが図れ、造形時間も20%ほど短くできる。Netfabbであれば造形物の内部をラティス構造にして軽量化や材料削減に役立てることが可能だ。また、パーツにかかる負荷や制約に基づき剛性や重量を最適化したラティス構造を作り出すこともできる」(説明員)。
「Netfabb」の活用効果を示した造形サンプル展示 [クリックで拡大]
なお、Netfabbには、メッシュの修正や最適化などが可能なエントリーグレードの「Standard」、Standardの機能に加え、オートパッキングや軽量化を目的としたラティス構造の生成などに対応した「Premium」、Premiumの機能に加え、3Dプリンタ向けツールパス編集や強度を加味したラティス構造の最適化などをサポートする「Ultimate」の3つのエディションが用意されている。
ミマキエンジニアリングのUV硬化インクジェット方式フルカラー3Dプリンタ「3DUJ-553」への対応についても紹介していた [クリックで拡大]
Netfabbはさまざまな3Dプリンタに対応し、Netfabbで準備した造形データを対応3Dプリンタのフォーマットとして直接保存し、迅速な出力を行うことが可能だ。展示会場では、Formlabs製3Dプリンタ「Form 2」「Form 3」などの他、ミマキエンジニアリングのUV硬化インクジェット方式フルカラー3Dプリンタ「3DUJ-553」への対応についても紹介していた。
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