オートデスクは、シミュレーション、ネスティング、データ管理向けの「Fusion 360」エクステンションを2021年にリリースする。管理エクステンション、積層シミュレーションエクステンションなどを提供していく。
オートデスクは2020年11月25日、3D CAD/CAM/CAE統合ソリューション「Fusion 360」について、シミュレーション、ネスティング、データ管理向けのエクステンションを2021年1月にリリースすると発表した。これまで提供してきたエクステンションとともにコラボレーションの合理化を進め、設計、シミュレーション、材料使用を効率化する。
新たにリリース予定の管理エクステンションは、より洗練された製品データ、ライフサイクル管理(PDM、PLM)機能をFusion 360で使用可能にする。自動パーツ番号、ECO、プロセスワークフローなどにより作業効率を高め、数週間を要して高コストだったセットアップが、自動データ管理によって3秒以内に稼働できるようになる。
また、積層シミュレーションエクステンションは、「Netfabb」のシミュレーションテクノロジーを利用することで、金属積層造形の設計と多数の関連変数を事前に評価してプリンタに送る。製造の可否を事前に確認できるため、時間を要し、高コストになりがちな金属の積層造形を効率化する。
ネスティングおよびファブリケーションエクステンションは、材料の厚さなどに基づいてシートメタル設計を集約、ネスティングすることで、ファブリケーションプロセスを効率化する。
このほか、2021年早期に射出成型エクステンションのリリースを予定している。プラスチックパーツ設計の適切な製造を事前に評価して射出成型機に送るため、サイクルと反復の回数を削減し、市場投入までの時間を短縮できる。
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