米国のコンシューマーレポート(Consumer Reports)は2020年11月19日、2020年の自動車信頼性ブランドランキングを発表した。マツダが初めて1位を獲得した他、ビュイック(Buick)とホンダが順位を大幅に上げた。ランキングはデータが不十分もしくはモデル数が少ないブランド△△(※)△△を除いて26位までとなっている。
米国のコンシューマーレポート(Consumer Reports)は2020年11月19日、2020年の自動車信頼性ブランドランキングを発表した。マツダが初めて1位を獲得した他、ビュイック(Buick)とホンダが順位を大幅に上げた。ランキングはデータが不十分もしくはモデル数が少ないブランド(※)を除いて26位までとなっている。
(※)アキュラ(Acura)、アルファロメオ(Alfa Romeo)、クライスラー(Chrysler)、フィアット(Fiat)、ジェネシス(Genesis)、ジャガー(Jaguar)、ランドローバー(Land Rover)、マセラッティ(Maserati)、三菱自動車はランク外。
2020年のランキングは次の通り。1位マツダ、2位トヨタ自動車、3位レクサス、4位ビュイック、5位ホンダ、6位現代自動車(Hyundai Motor)、7位ラム(Ram)、8位スバル、9位ポルシェ(Porsche)、10位ダッジ(Dodge)、11位インフィニティ、12位BMW、13位日産自動車、14位アウディ、15位起亜自動車(Kia)、16位GMC、17位シボレー(Chevrolet)、18位ボルボ(Volvo Cars)、19位ジープ(Jeep)、20位メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)、21位キャデラック(Cadillac)、22位フォード(Ford)、23位ミニ(MINI)、24位フォルクスワーゲン(Volkswagen)、25位テスラ(Tesla)、26位リンカーン(Lincoln)となっている。
マツダが1位を獲得した理由について、コンシューマーレポートは「モデルチェンジをコンサバティブに行っていることにある。全ラインアップに共通のプラットフォームやコンポーネントを多く採用しており、モデルチェンジの際の変更は最小限にとどめている。全てのマツダ車が平均以上の信頼性を持つようになるのではないか」とコメントした。
25位のテスラについては、「モデル3」がテスラとしては最も信頼性が高かったが、その他のモデルについて厳しい指摘がなされた。「モデルY」は、ボディーや塗装、ドライブシステムの不具合など製造上の品質に関する問題が報告された。オーナーによるとボディーパネルが異なる色に塗装されていたり、毛髪やほこりが塗装の中に含まれたりしていたという。「モデルS」はエアサスペンションの問題が、「モデルX」は空調システムやガルウイングドアの不具合が指摘されている。
26位のリンカーンは、伝統的に信頼性が高かったセダン「Continental」「MKZ」の生産中止と、問題のあるフォード車とSUVのプラットフォームを共有していることが影響して最下位となった。 具体的には、「Aviator」ではインストゥルメントクラスタやインフォテインメントシステム、ドライブシステム、キーレスエントリーに問題があった。「Corsair」は雨滴検知ワイパーで、「Nautilus」はトランスミッションで不具合があった。Nautilusの一部のトランスミッションは交換も必要となった。
フォードは22位だったが、「Explorer」は2020年のランキングにおいて特に点数が低いモデルの1つとなった。発売初年度でありながら、ドライブシステム、車載電子機器、エンジンやボディーなどハードウェア面の問題に加えて、トランスミッションの交換が多発した。「Escape」の新モデルの信頼性も評価が高くなかった。「F-250」「F-350」「Expedition」「Fusion」「Mustang」といったモデルは平均的な評価を獲得した。
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