μC/OSそのものは非常にシンプルなリアルタイムカーネルで構成される。特徴というか、他のRTOSとの目立った違いを以下に挙げておこう。
最小構成のコードフットプリントは6KB〜24KB/26KB、データフットプリントは1KB+とされているので、取りあえずFlash 32KB/SRAM 2KB程度のMCUであれば、動くだけは動くというところだろうか。
オープンソース化に合わせて、Micrium時代のドキュメントも全て公開されており、実はAmazon FreeRTOSなどよりもよほど使い勝手はいいかもしれない。もともと対応製品も多く、現時点で“Browse by MCU Architecture”で見ると61種類も出てくる(図3)。やや古いものが多いのは仕方ないが、RISC-Vにも対応しているあたりは立派である。
実は、μC/OSの開発者であるLabrosse氏は、2020年3月で引退されている。ひょっとすると、μC/OSのオープンソース化は、これが大きな理由だったのかもしれない。
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