先述したウイニングコンボについては、ソリューション数を従来の100以上から1.6倍の160以上に拡大させている。カテゴリー別でみると、オートモーティブが4から19と約5倍に拡大しており、インフラが16から33で倍増、これまでなかったビルオートメーション&セキュリティでも5つを用意した。
柴田氏は市場環境について「足元の自動車業界の成長率は低く、回復まで2年はかかるだろう。当社のオートモーティブソリューション事業の成長率も業界全体とほぼ同じとみている。一方、IoT・インフラ事業は業界全体を上回る速度での成長が見込める」と語る。
その中でオートモーティブソリューション事業では、車載情報機器向けのSoCに再び注力する方針を示した。「PC、スマートフォンなどでは、アップル(Apple)を除いて垂直統合型のビジネスモデルはほぼ見られなくなった。しかし、車載情報機器についてはアップルと同じ垂直統合型ビジネスモデルをとる自動車メーカーが幾つか残るとみている。当社は、それらのメーカーにSoCを提供していく」(柴田氏)という。
IoT・インフラ事業は、COVID-19の影響下でもスマートフォンが少し減速したことを除いて、データセンター、PC、ヘルスケア、監視カメラ、宇宙機器などの分野で需要は上向きだ。柴田氏は「総じて追い風が吹いている」として、着実に需要に応えていく方針を示した。
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