ルネサスエレクトロニクスは、ビジョン向けAIアクセラレーター「DRP-AI」を内蔵したマイクロプロセッサ「RZ/Vシリーズ」を発表。シリーズ第1弾として、組み込み機器でリアルタイムなAI推論が可能な「RZ/V2M」を開発した。
ルネサスエレクトロニクスは2020年6月9日、同社のビジョン向けAI(人工知能)アクセラレーター「DRP(Dynamically Reconfigurable Processor)-AI」を内蔵したマイクロプロセッサ(MPU)「RZ/Vシリーズ」を発表した。
同シリーズの第1弾として、組み込み機器でリアルタイムなAI推論が可能な「RZ/V2M」を開発。既に一部の顧客に向けてサンプル出荷を開始しており、同年12月の量産開始を予定している。
CPUは動作周波数1GHzの「Arm Cortex-A53」を2個搭載し、パッケージには15mm角のFCBGAを採用。消費電力が4W(公称値)と低く、ヒートシンクや冷却ファンが不要なため、小型端末への搭載や機器の小型化が可能だ。
また、4K画像を毎秒30フレーム処理できるイメージシグナルプロセッサ(ISP)を採用。ISPにはハイダイナミックレンジ機能やノイズリダクション機能、ひずみ補正機能を搭載しており、AIの認識精度を向上する。
顔検出などの画像処理エンジンも内蔵する。2カメラ同時入力可能なCMOSセンサーインタフェース、USB3.1、PCI-Express、Gigabit-Ethernetなどの高速インタフェース、MIPI-DSI、HDMIなどの表示インタフェースに対応する。
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