QRコードによる加工食品物流の検品時間短縮に関する実証実験を実施製造マネジメントニュース

運輸デジタルビジネス協議会は、ウイングアーク1stと共同で、加工食品物流の効率化を目的とした、QRコードによる検品時間短縮に関する実証実験を実施した。伝票明細までをQRコードでデータ化することで、作業時間が短縮した。

» 2020年06月23日 09時00分 公開
[MONOist]

 運輸デジタルビジネス協議会は2020年5月29日、ウイングアーク1stと共同で、加工食品物流の効率化を目的とした、QRコードによる検品時間短縮に関する実証実験を実施したと発表した。

 実証実験は、国土交通省が事務局を務める「加工食品物流における生産性向上及びトラックドライバーの労働時間改善に関する懇談会」において、同年3月に行われたた。ウイングアーク1stが同社の帳票クラウド「SVF Cloud」「SPA Cloud」を利用して、出荷伝票と受領書の電子化、各伝票の流通のオンライン化を実施。併せて、納品明細と梱包に付与する商品コードをQRコード化し、QRコードで検品作業を実施するようにした。

 実験の結果、伝票明細までをQRコードでデータ化することで、納品情報と検品結果をシステム上で突合できるようになった。目視による突合が不要になったことで作業時間が短縮し、配送箱数800箱の場合で40分の時間削減が期待できる結果となった。

 また、伝票電子化により、これまで必要だった紙伝票の発行や仕分け、持ち回り、保管が不要になった。ドライバーが伝票を持ち帰るためだけに事務所に戻る必要がなくなるなど、検品作業以外でも業務効率化が期待できる。

キャプション 実証実験の全体像(クリックで拡大) 出典:運輸デジタルビジネス協議会

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