ロフトは、複数の断面を作り、それらを緩やかな曲面でつなげて作る形状である。ここでは、六角形と円を緩やかにつなげた形状を作ってみる。
まず、スケッチで六角形を描く。多角形を描く機能は、図31に示した通り、複数用意されている。ここでは、XY平面上に「六角形」を描く(図32)。
次に、XY平面から少し浮かせた位置に平行に円のスケッチを配置する。そのためには、円を描く平面を新たに作らなくてはならないが、ぱっと見、それらしいコマンドが見当たらない……。そこで、Part Designから、Sketcherのワークベンチに移動する(図33)。ここからスケッチを始めた場合のみ、選んだ平面をオフセットさせた面でスケッチできる。Part Designから行くスケッチでは、なぜか選べないのである……。
方向を選択というウインドウから、「XY平面」にチェックを入れ、「オフセット」に離したい距離分の数字を入れる。そうすると、先ほどの六角形の面を描いたXY平面から浮いたところにスケッチ平面が出現する(図35)。
この面には、六角形よりも大きい円を描く(図36)。
次に、六角形の描かれた「Sketch」を選んでから、「選択されたプロファイルを別のプロファイル断面を通過するようにロフト」を選ぶ(図37)。ここではまだ円の方のスケッチを選択してはならない。
ロフトを選択した後に、「ロフトパラメータ」ウインドウにある「セクションを追加」をクリックして、ここで円のスケッチを選ぶ。そうすると、ロフト形状のプレビューが黄色く表示される(図38)。
プレビュー形状に問題がなさそうであれば「閉じる」で、ロフトが完成する(図39)。
余談だが、ロフトの英語のつづりは「Loft」で、大手雑貨店のロフトと同じつづりだ。この店名も「屋根裏」という意味から来ているのだが、なぜ3D CADのコマンド名がこれになったのかは、筆者は知らない。
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