自動車関連ソフトウェアテスト向けシラバスの日本語版を公開:車載ソフトウェア
JSTQBは、自動車関連向け「CTFL Automotive Software Testerシラバス」の日本語翻訳版を公開した。自動車関連ソフトウェアのテストに関する知識を集約したもので、テストで考慮すべき点や、各種標準規格、XiLテスト環境の解説が記載されている。
JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)は2020年3月17日、自動車関連向け「CTFL Automotive Software Testerシラバス」の日本語翻訳版を公開した。
JSTQBは、日本におけるソフトウェアテスト技術者資格認定の運営組織。同シラバスは、JSTQBが発行している全てのテストを対象としたFoundation Levelシラバスをベースに、自動車関連ソフトウェアのテストに関する知識を集約したものだ。
具体的には、各種標準規格であるAutomotive SPICE、ISO 26262、AUTOSARについての解説や、ソフトウェアテストで考慮すべき点、XiLテスト環境の解説が記載されている。
また、各種標準規格に準拠したテストやXiLテスト環境において必要となる、自動車関連ソフトウェア独自のテスト技法についても補足されている。
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- AUTOSARを「使いこなす」ということを考えてみる(後編)
車載ソフトウェアを扱う上で既に必要不可欠なものとなっているAUTOSAR。このAUTOSARを「使いこなす」にはどうすればいいのだろうか。第3回では、「AUTOSARに対する期待は何か?」という問いへの答えを考えてみよう。
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最新の高級自動車は200個ものコンピュータを搭載しているといわれる。ECU(電子制御ユニット)と呼ばれるこのコンピュータが、正しく動作するかどうかを試験するテスト装置として注目を集めているのがHILSだ。本連載では、HILSの導入や、HILSを使ってECUのテストを行うための基本的な知識の提供を目指す。連載第1回は「HILSとは何か」だ。
- HILSの仕組み
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中小サプライヤを対象に、ISO 26262に取り組む上での実践的な施策について紹介する本連載。第2回は、機能安全対応の推進役が決まった後の「準備」について解説する。
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