パナソニックは、「第4回スマート工場EXPO」において、製造現場における作業員の動きを簡単に見える化できるIoTソリューション「カイゼンスイッチ」を展示した。現在開発中だが、パナソニック IS社の工場で実証実験を進めた後、早ければ2020年度後半にも市場投入したい考え。
パナソニックは、「第4回スマート工場EXPO」(2020年2月12〜14日、東京ビッグサイト)において、製造現場における作業員の動きを簡単に見える化できるIoT(モノのインターネット)ソリューション「カイゼンスイッチ」を展示した。現在開発中だが、パナソニック インダストリアルソリューションズ(IS)社の工場で実証実験を進めた後、早ければ2020年度後半にも市場投入したい考え。
カイゼンスイッチは約1年前の「第3回スマート工場EXPO」でも展示している。内蔵の光電センサーを使って人の作業・非作業を検出する「ワイヤレスセンサ」、機械や装置、外付けセンサーからのデータを取得するインタフェースを備える「ワイヤレスターミナル」、子機であるワイヤレスセンサやワイヤレスターミナルのデータを収集して3G通信でクラウドに上げる「ゲートウェイ」、データを可視化するWebアプリから構成される基本コンセプトは今回も変わっていない。
オールインワンで商品が届き、電源オンからセンサー設置、Webアプリで確認という3ステップで利用でき、機器設置工事やネットワーク配線が不要、完全後付けでレイアウト変更時に設備への影響が出ないという特徴も同じだ。
前回から異なっているのは、カイゼンスイッチの主な用途としてセル生産工程に絞り込んでいる点だ。「前回は『人作業の見える化』にフォーカスしており、工場での実際の使われ方を具体化できていなかった。商品化に向けて、最も人作業の見える化が求められているのはセル生産工程と定めて開発を進めた」(パナソニックの説明員)。
セル生産工程向けを明確にしているのがWebアプリの表示画面だ。各工程のサイクルタイムの平均値、理論値、最大値、最小値から、簡単に工程バランスを可視化できる表示画面を追加した。「これを使えばボトルネックの工程をすぐに洗い出せる」(同説明員)としている。
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