ところで、先ほどPSA Certifiedにレベル1〜3があると説明したが、実はPSAのドキュメントそのものには別にレベル1〜3のような違いはないそうだ。では何が違うのか? というと、テストを行う期間である。レベル1の場合、おおむね数日でテストが終わる(図7)レベルである。
ここできちんと答えが返ってくる&その答えが条件(図8)に合致するのであれば、レベル1は取得できるというものだ。
これに対してレベル2では、おおむね1カ月程度を要して、実際にホワイトボックステストを行ってその有効性を確認するというものになる(図9)。ただし、ホワイトボックステストの場合は時間をある程度掛けないと、完全に網羅するのは難しい。そこでレベル3では(以前の説明だと)数カ月掛けてテストを行う、ということになっている(図10)。ちなみに現状では32製品がレベル1を取得しているが、レベル2以降を取得している製品は無い。
一方のPSA Functional API Certification(図11)であるが、これはこちらにある通り、RTOSなりソフトウェアなりへのAPIに対する認証であり、そのAPIに準拠しているか否かが判断される。現状取得している10製品を見ると半分がRTOSだが、これは要するにそのRTOSがFunctional APIを利用して動作するようになっていることを認証するもので、残りの半分はファームウェアやRoTが正しくAPIをたたくことを認証する、という形である。そんな訳で今後はFunctional APIのCertificationを取得するMCUも増えてくると思われる。
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