スギノマシンは、DED方式の金属積層造形機能を備えた、小型同時5軸マシニングセンタ「XtenDED」を発表した。小型ながら、異種材料を組み合わせた積層造形と、同時5軸制御による複雑な形状の造形が可能だ。
スギノマシンは2019年9月11日、DED(Direct Energy Deposition)方式の金属積層造形機能を備えた、小型同時5軸マシニングセンタ「XtenDED」を発表した。2020年4月の発売を予定している。
XtenDEDは、金属の積層造形から切削加工までが1台で完結できる複合加工機だ。ノズルの先端から噴射される金属粉をレーザーで溶融・凝固させながら肉盛りするDED方式を採用しており、種類の異なる材料を組み合わせた積層造形と、同時5軸制御による複雑な形状の造形が可能だ。
切削加工の際は、積層造形用のノズルが退避して干渉しない仕組みになっている。また、付属機器を含めたスペースが約7.8m2とコンパクトで、積層造形機能と同時5軸制御マシニングセンタの複合加工機としては、業界最小クラスとなる。
外観寸法は3125×2500×2550mmで、質量は5000kg。操作しやすいタッチパネルには、機内モニター機能が付いている。
主な用途として、航空機エンジン部品の製造や摩耗した金型の再生、金型の耐久性向上などを想定している。
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