グラフ表示にして、一番質量の軽いものを選択してみます(図16)。もちろん安全率を高めに設定したり、応力範囲で選択してみたり、といった考察が可能です。
応力も理想的な範囲内で収まっていることを確認できました(図17)。
この結果をエクスポートした形状がこちらです。実際に電動RCカーのモデルに配置してみました(図18)。いかがでしょうか? タイヤの干渉回避部分もきちんと計算されていますね(図19)。
今回は、電動RCカーのバンパー部品をジェネレーティブデザインで設計し、計算結果の3Dデータをエクスポートするところまでの流れを解説しました。
次回は、エクスポートしたデータを3Dプリントするために、詳細部分をスカルプトで整えたり、解析をかけたりしていきたいと思います。お楽しみに! (次回に続く)
濱谷健史(はまたに たけし)
1982年京都生まれ。株式会社VOST 技術本部長。3D CAD/CAMベンダーで製造業向けにコンサルティングの経験を積んだ後、メーカーで新規事業の立ち上げに従事。3D CADを利用した機構設計や、マシニングを使った部品加工をしていた経験を生かし、現在はFusion 360を広めるための講演活動や、法人向けにテクニカルコンサルティングなどを行っている。
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