バグ検出ドリル(21)「三角形判定」のテスト項目を設計できますか【解答編】山浦恒央の“くみこみ”な話(121)(2/4 ページ)

» 2019年09月11日 10時00分 公開

4.解答例(テスト項目)

 上記の内容を踏まえ、作成したテスト項目が表3です。

No. テスト項目 辺1, 辺2, 辺3 期待結果 実行結果
1 辺1、辺2、辺3に整数値が入力でき、出力結果を表示することを確認する 100, 100, 100 正三角形
(3辺の入力が実行でき、結果がコンソールに出力できる)
正三角形
(コンソール入力実行出来、結果がコンソールに出力された)
2 辺がマイナスの場合は入力エラーとする -1, 1, 1 入力エラー 入力エラー
3 辺が(最小値-1=0)の場合は入力エラーとする 0, 1, 2 入力エラー 三角形ではありません
4 前ゼロは入力エラーとする 01, 1, 1 入力エラー 正三角形
5 辺が(最大値+1=1000)の場合は入力エラーとする 1000, 1000, 1000 入力エラー 入力エラー
6 辺1の値が数字以外の場合は、入力エラーとする @, 3, 4 入力エラー 入力エラー
7 辺1に少数を入力する場合は、入力エラーとする
(一般の小数:3.1)
3.1, 4, 4 入力エラー 入力エラー
8 辺1に少数を入力する場合は、入力エラーとする(境界値:3.0) 3.0, 4, 4 入力エラー 入力エラー
9 三角形の成立条件が成立しない場合をテストする
(一般値:a + b > c)
90, 40, 20 三角形ではありません 三角形ではありません
10 三角形の成立条件が成立しない場合をテストする
(境界値:a + b = c)
40,50,90 三角形ではありません 不等辺三角形
11 二等辺三角形が成立することをテストする 3, 3, 4 2等辺三角形 二等辺三角形
12 不等辺三角形が成立することをテストする 2, 3, 4 不等辺三角形 不等辺三角形
13 正三角形が成立することをテストする 1, 1, 1 正三角形 正三角形
14 空白を入力する場合、入力エラーとなる 空白, 空白, 空白 入力エラー 正三角形
15 全角数値を入力する場合、入力エラーとなる 5, 6, 7 入力エラー 入力エラー
16 最大値(999)を正常値として処理する 999, 998, 997 不等辺三角形 不等辺三角形
表3 テスト項目例

 表3は、筆者が作成したテスト項目例です。「辺1, 辺2, 辺3」に入力値、「期待結果」に期待する結果、「実行結果」にプログラムの実行結果を表しています。

 上記は、筆者が作成したテスト項目例です。あくまで、例ですので、皆さんと違いがあるかと思います。見比べながら考察いただければと思います。

 次に、見つかったバグをチェックします。

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