椿本チエインは、モノレール式天井搬送システム「オートランバンガード」の新機種「オートランバンガードMarkII」を発売した。ユニット化、運行システムの可視化により高効率搬送が可能で、工期短縮、コストダウンに貢献する。
椿本チエインは2019年8月1日、モノレール式天井搬送システム「オートランバンガード」の新機種「オートランバンガードMarkII」を発売した。価格は都度見積もりで、受注生産となる。
オートランバンガードは、天井空間を有効活用する搬送システム。最短経路で結ばれたステーション間を、モノレール式天井搬送電車が高速で移動する。
その新機種となるオートランバンガードMarkIIは、ユニット設計によって省配線化やセンサーレス化が図られ、移載調整が容易になった。高所での作業も大幅に削減し、工事期間が約25%短縮している。
また、走行体(電車)のフレームを改良したことで、組み立てやメンテナンスがしやすくなり、設備への据え付け後、すぐに稼働できる。価格は、従来システムより約15〜20%コストダウンしている。
無線LAN、バーコードの組み合わせによって、地上側で電車の状況をリアルタイムに可視化できるため、電車の配車や運行を効率化する。無線LAN対応で、走行中の進路変更や速度制御なども可能だ。
情報は、全てタブレット1台に集約。無線LANでIoT(モノのインターネット)にも対応する。タブレットは、走行状況などをモニタリングできるほか、ティーチングや予兆保全ツールとしても利用できる。
ユニット化により、電車やレール単体のユニット販売に対応。既設ラインがある場合は、新型MarkII電車への置き換えも可能だ。主な用途として、自動車、食品などの生産ライン、物流センターなどを想定している。
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