Microchip Technologyは、「PolarFire FPGA」を組み込んだインテリジェントマシンビジョンシステムの設計を支援するソリューション「スマートエンベデッドビジョンイニシアティブ」を発表した。
Microchip Technologyは2019年7月16日、「PolarFire FPGA」を組み込んだインテリジェントマシンビジョンシステムの設計を支援するソリューション「スマートエンベデッドビジョンイニシアティブ」を発表した。
PolarFire FPGAは、SRAMベースのミッドレンジFPGAと比較して、総消費電力は30〜50%、静的消費電力は5分の1〜10分の1に低減。これにより、熱と消費電力に厳しい制約があるデバイスや、大量の数値計算が必要なシステム、エッジデバイスに適している。
同ソリューションは、産業、医療、放送、車載、航空宇宙などの分野における低消費電力の小型マシンビジョン設計向けに、FPGA製品やIP、ハードウェア、ツールを提供し、設計期間の短縮に貢献する。
同ソリューションの発表に合わせて、同社はインテリジェントビジョンシステムの設計を支援するインタフェースIP各種を追加した。例えば、「SDI(シリアルデジタルインタフェース)IP」は「HD-SDI」「3G-SDI」「6G-SDI」「12G-SDI」に対応し、非圧縮ビデオデータストリームを同軸ケーブルで転送する。
産業カメラ用「MIPI-CSI-2」は、イメージセンサーをFPGAに接続するインタフェースだ。PolarFire製品群はレーン当たりの最大受信速度1.5Gbps、最大送信速度1bpsをサポートする。さらに、MIPI-CSI-2に対応する「PolarFire FPGA画像処理IPバンドル」には、エッジ検出やアルファブレンディング、色、輝度、コントラストを調整するための画像処理IPが含まれる。
同年末までには「6G-SDI」「12G-SDI」をはじめとする6種類のIPコアが、追加供給される予定だ。
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