RISC-V採用のSoC FPGAアーキテクチャ、Linuxにリアルタイム性能を持たせる組み込み開発ニュース

マイクロチップ・テクノロジーは、新たなSoC FPGAアーキテクチャ「PolarFire SoC」を発表した。高機能OSに必要とされる柔軟性やセキュリティ性能、消費電力などの要件を満たし、Linuxにリアルタイム性能を持たせることができる。

» 2018年12月17日 08時00分 公開
[MONOist]

 マイクロチップ・テクノロジーは2018年12月5日、新たなSoC(システムオンチップ)FPGAアーキテクチャ「PolarFire SoC」を発表した。

 PolarFire SoCは、RISC-V(リスクファイブ)命令セットアーキテクチャを採用したプロセッサと、消費電力を抑えたPolarFire FPGAを組み合わせたもので、Linuxにリアルタイム性能を持たせることができる。

 命令トレースや50個のブレークポイント、AXI(Advanced eXtensible Interface)バスモニター、FPGAファブリックモニター、同社のロジックアナライザ「SmartDebug」など、デバッグ機能を多数備える。また、全てのメモリのシングルビットエラー訂正と2ビットエラーを検出し、航空宇宙または防衛グレードのセキュアブートや、128KBのフラッシュブートメモリを備えるなど、信頼性、セキュリティ性にも優れる。

 さらに、キャッシュやスクラッチパッド、直接アクセスメモリとして構成できる2MBのL2メモリサブシステムにより、高機能OSに必要とされる柔軟性やセキュリティ性能、消費電力などの要件を満たす。これにより、高機能OSとリアルタイムな組み込みアプリケーションを同時に実装できる。

photo 「PolarFire SoC」アーキテクチャ(クリックで拡大) 出典:マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン

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